口腔外科
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口腔外科
歯科口腔外科は、虫歯や歯周病の治療を除く、顎口腔領域の外科的処置を中心とした歯科治療の一種です。
京橋歯科医院では、口腔外科出身の院長が歯根嚢胞摘出、小帯切除などの歯科口腔外科の小手術をサポートしています。
再発防止に努め、熟練した技術で痛みの少ない治療を行います。
また当院では総合病院と連携しており、高度な専門技術が必要な症状の場合はそちらをご紹介する場合もあります。
抜歯
当院では患者さんの健康を第一に考え、抜歯をするかしないかを考えています。
抜歯をする理由は様々です。
お口や身体の健康のために抜歯が必要と思われる場合は、抜歯前に「抜歯の理由」を詳しく説明し、ご理解いただき同意をいただくことがあります。
当院ではこんな時に抜歯を検討します!
- •歯髄炎
重度の虫歯により、歯髄(歯の神経)がひどく炎症を起こしている状態です - •歯根端部病変
むし歯菌や歯周病菌による歯根端部病変がある状態です。 - •歯槽骨の吸収
歯周病の進行により、歯槽骨がなくなり、歯を支えることができなくなります。 - •歯並びに悪影響
将来の歯並びに悪影響を及ぼすと考えられる場合があります(親知らずなど)。 - •虫歯、歯周病予防
歯磨きなどの口腔ケアが著しく損なわれていると判断される場合があります(親知らずなど)。
抜歯に使う器具のご紹介
困難な症例では奇跡の抜歯鉗子を使用しています
歯科での様々な治療の中で、抜歯は最も高い臨床リスクを伴います。
そのため「抜歯は当院では行えず、紹介状を書く」などと言われた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そうなった場合は他院との情報共有や予約などに時間がかかってしまいます。
現在の一般的な抜歯は、200年近くほとんど進化していません。
麻酔の技術が発達した現代でも、歯を挟み込むような鉗子で強く絞り、左右に何度も振って抜歯する力技の方法がとられているのです。
これは、腫れや出血、痛みにもつながります。
しかし、当院が採用してる奇跡の抜歯鉗子なら、出血や痛み、腫れを最小限に抑えながら短い時間で抜歯することができ、リスクを減らすことでより安全な抜歯を可能にします。
奇跡の抜歯鉗子はワインのコルク抜きや、釘抜と同じようにテコの原理を使う抜歯器具です。
機器本体は、非常にコンパクトで軽量ですので力の弱い女性医師でも扱いやすいです。
無駄な力が必要ないので出血もほとんどなく、傷の治りも良好です。
もちろん、術後の腫れはほとんどありません。
歯科医師会のデータによると噛み合わせる時の咬合圧は、150kgを超える圧力に耐えられることが知られています。
しかし、歯を抜くには何kgの力で抜けばいいのかは誰も知りませんでした。
そこで、何kgの力で歯を抜けばいいのか、さまざまな方法で研究し、90kg程度でほぼ全ての歯が抜けることが判明しました。
そのため、前後に歯がない場合でも、ガーゼで作った枕状のものを歯ぐきの上に置き、それを支点にして抜歯することができるのです。
この抜歯方法は、出血が少なく短時間で済むだけでなく、予後も良好です。
親知らずは必ず抜くべきか
親知らずとは、奥歯の奥に生える歯のことで、通常は思春期以降、まれに成人以降に生えることがあります。
この歯は他の永久歯よりも何年も後になって生えてきます。
最後に、奥歯より奥にある普通の歯なので、きれいに生えれば、まったく邪魔になりません。
ただし、場所や生え方によっては注意が必要です。
抜歯も歯科的な観点から慎重な判断が必要です。
親知らずの抜歯とその基準
親知らずを抜くべき場合
- •親知らずが神経に達するほどの虫歯·侵食があり、治療が困難な場合
- •歯ブラシでのケアがしにくく、汚れや食べかすが詰まってしまう場合
- •親知らずが痛んだり腫れたりする場合
- •顎関節症の症状があり、噛み合わせ調整や神経治療のみでは改善が見られない場合
- •矯正治療で親知らずが邪魔をする場合
親知らずの残すべき場合
- •歯ぐきの奥に埋まっていて、痛みや腫れがない場合
- •親知らずと他の歯の間に汚れや食べかすなどの詰まりがなく、適切にケアされている場合
- •日常生活に支障がない場合
- •親知らずが他の歯と同じようにまっすぐ正しく生えている場合
- •歯列矯正で移動させる場合
親知らずの抜歯の治療手順
- 1.麻酔注射の痛みを軽減するために、歯ぐきに表面麻酔を塗布します。
- 2.麻酔薬を最大限無痛で注入します。
- 3.親知らずが抜歯できるほど露出していない場合は、歯肉を切開して露出させます。
- 4.患部の周囲にドリルを入れます。
- 5.ドリルで親知らずを削った後、抜歯します。
親知らずが斜めに生えている場合、歯が大きい場合、根が非常に深い場合などは、別々に抜歯するケースがあります。 - 6.歯ぐきの中に残っている歯根も除去します。
親知らずの生え方によっては、根っこが割れてしまうことがあります。 - 7.レントゲンを撮って残存歯を確認します。
歯根が割れてしまった場合は、小さな破片がないかよく確認します。 - 8.切開した部分と抜歯した部分をすすぎます。
- 9.切開した歯茎は、手術用の糸で閉じます。 通常、手術から一週間程度で抜糸します。
親知らずの抜歯治療後の注意点
- •抜歯当日は過度な運動や飲酒はお控えください。
- •抜歯当日はシャワーのみでお願いします。
- •抜歯当日は刺激の強いものや辛いものは避けてください。
- •歯ぐきから内出血を起こすことがありますので、医師の事前指示にしたがってください。
- •タバコは吸わないでください。
- •腫れている部分が熱を持っている場合は、1~2日冷やすとよいです。 過度に冷やすと傷の治りが遅くなりますので、ご注意ください。
- •口が開きにくくなることがあります。 一定期間経過すると元に戻りますので、ご安心ください。
- •歯磨きでは、抜いた部分は避けてください。 歯磨きが困難な場合は、当院で洗浄·消毒を行います。
その他の代表的な口腔外科診療内容
嚢胞摘出術
再発を防ぐために、的確な治療を目指しています。
歯根の先端が細菌に侵されると、歯根嚢胞と呼ばれる嚢胞状の膿瘍ができることがあります。
症状が軽い場合は、根管治療が行われますが、そうでない場合は、直接嚢胞を取り除く外科的な治療が行われます。
また、歯の根元が割れていたり、治療しても改善されない場合は、抜歯することもあります。
小帯切除術
歯茎の中央には小帯と呼ばれる筋があります。
赤ちゃんの場合、小帯が太かったり長すぎたりすることが多く、中には歯の隙間を通り越して歯ぐきの奥まで入ってしまう子もいます。
この帯状付着の異常は、正中離開、前歯の大きな隙間、咬合·発音障害、見た目の悪さなどの問題につながるので、経過観察が必要です。
ある年齢までに改善が見られない場合は、小帯を除去します。
当院で痛みの少ない治療をしませんか?
親知らずが気になる方、口の中に違和感がある方、お気軽にご相談ください。
親知らずは、必ずしも抜歯して治療しなければならない歯ではありません。
当院では患者さんの口腔内の状態をしっかりと把握し、適切なアドバイスや治療方法を提供します。
抜歯が必要な場合もご安心ください。
当院では、長年の治療実績と最新の治療法で「痛みの少ない抜歯」を行います。