予防歯科・よくある質問
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予防歯科・よくある質問
- Q予防歯科とはなんでしょうか?
- A予防歯科は文字通り虫歯や歯周病を予防することです。大切なことは「口の中の細菌のコントロールを行う」ことです。虫歯も歯周病も原因の細菌による病気です。口の中の細菌をゼロにすることはできませんが、限りなく少なくすることで虫歯や歯周病の発生を抑えることができます。しかし口腔内の細菌も人間と共に生きてきた歴史があるので簡単に減らすことはできません。この細菌との戦いに勝つためには「定期的な歯科検診」は元より、口の中の細菌の検査が必須です。まずはご自身の口の中の状態を確認しましょう。そして日々どのようなセルフケアを行えばよいかといった予防歯科のプログラムを作成し日々プログラムを実行しましょう。さらに結果がどうなったのか確認し続けることで歯の健康を維持していきましょう。
- Q予防歯科で予防できるものはなんですか?
- A基本的には虫歯や歯周病を予防しますがその他にあごの関節の異常や筋肉の異常、かみ合わせや歯並びの異常、歯の欠け、など全体的な観点で検査を行い強い症状が起きる前に治療をすることもあります。
- Q予防歯科では定期的に歯医者に通う必要がありますか?
- Aおっしゃる通りです。歯周病の原因細菌=バイオフィルムはセルフケアでは除去することができません。歯科医院で専用の器具を使って除去する必要があります。定期的な検診やクリーニングが必要な理由の一つと言えるでしょう。虫歯の予防の場合ですが、口腔内の原因細菌の活動量や種類、量が非常に重要です。これらの検査を定期的に行い状態を確認することで日々のセルフケアの内容が変わってきます。同じ内容で予防プログラムを実行したとしても人によって結果が違うためです。また初期の虫歯については高濃度のフッ素が非常に重要なため歯科医院での塗布も行います。エビデンスに基づいた期間での検査が必要なため定期的な診察が必須となります。
- Qバイオフィルムとはなんですか?
- A 歯周病の原因の細菌は1種類ではありません。単独の細菌は除去しやすいため複数の細菌が集まることで除去されにくい状態になっています。歯肉を溶かして出血しやすくする細菌やぬるぬるとした物質を作り細菌を保護する役割の細菌、細菌同士が結びつきやすくする細菌などが集まっています。これらの除去を定期的に行うことが非常に重要なため歯科医院での定期的なクリーニングは予防歯科の基本となります。
- Q予防歯科の検査はどのようなものがありますか?
- A
当院での予防歯科の検査はいくつかありますが1番多く行っているものは歯科ドックです。
歯科ドック 90分の検査×2回 検査結果についてのご説明60分 88,000円
虫歯の予防検査のみ 60分×1回 検査結果についてのご説明30分 11,000円
その他歯周病の予防検査もあります。 - Q歯科ドックの内容について教えてください
- A虫歯と歯周病の細菌検査 生活習慣についてのアンケート 歯周病の状態の確認 唾液の検査 咬み合わせの検査 あごの検査 筋肉の検査 全ての歯の詳細なレントゲン検査 などを行います。検査結果を元に現在の状態がどのようなものか、今後起こる可能性のある歯科疾患についてのご説明、治療計画、についてお話いたします。現状を確認することで精密な治療を行うことができます。
- Q歯科ドックを受けた方が良いのはどんな人ですか?
- Aできれば全ての方に1度受けていただきたいと思っています。ですが今まで虫歯や歯周病のトラブルがなく、歯並びやかみ合わせに異常が無ければ急いで受ける必要はないかもしれません。既に歯を抜いたことがある人、治療が途中になっている人、治療済みの虫歯が沢山ある人、重度の歯周病の人、状態の悪い歯があって抜歯する予定の人、は歯科ドックを受けた方が今後の治療について方向性をきめやすいのでおすすめしています。
- Q予防歯科を行うのに必要なものはありますか?
- A基本的には「フッ素」「キシリトール」「うがい薬」「歯ブラシ」「歯みがきペースト」「フロス」「歯間ブラシ」「マウスピース」を使います。どのようなアイテムをどのように使っていくかは患者さんそれぞれ違うので適切なものは何かを見つけるために検査を行っています。
- Q甘いものを食べたり飲んだりすることが多いのですが、予防にはどんな悪影響がありますか?
- A食事や間食後に歯みがきをしないでいると歯周病や虫歯の原因となります。虫歯についてですが、飲食後は元々中性だった口の中のpHは酸性になっていきます。食べものに含まれる糖を虫歯の原因細菌が酸に作り替えるためです。その結果歯の表面のミネラル分が失われます(脱灰といいます)。唾液は口の中のpHを中性に戻す作用がありますので時間をかけて口の中が中性になり歯のミネラル分も補われて元の状態になります(再石灰化といいます)。毎食後、脱灰と再石灰化が繰り返されているのですが、食事と食事の間に飲食をすると口の中が中性に戻らず酸性になってしまいます。酸性状態が続くと歯は溶けて虫歯になってしまうというわけです。
- Q歯の黄ばみを予防することはできますか?
- A歯は毎日毎食使っているものですから、食べものや飲み物によって着色していきます。通常の検診でもある程度の汚れは取れますが、白くしようと思った場合はパウダーでのクリーニングがとても有効です。表面の汚れを細かいパウダーを吹き付けることで落としていきます。元々の歯の色に戻るのですが自然な白さになる方がほとんどです。更に白くする場合はホワイトニングが有効です。また白くなった歯の着色を防ぐには、濃い色の食べものや飲み物を避けることや、着色防止効果のある歯みがきペーストを使うという方法があります。どのような色にしたいのかという希望に応じて行うことが変わるので一度歯科衛生士とご相談いただければと思います。
- Q歯ぎしりがひどいと家族に言われているのですが予防する方法はありますか?
- A夜寝る時に使う歯を保護するためのマウスピースがあります。これを作成して寝ている時に試してみるのが良いかもしれません。その他にはあごの筋肉に注射をすることで筋肉の働きを弱める方法もあります。もちろん普段の食事に支障が出ることはありません。身も蓋も無い話なのですが、歯ぎしりはストレスが原因のことが多く、仕事をやめたり転職したりすると歯ぎしりが無くなるという話もあります。現代社会の病気と言えるかもしれませんね。
- Q歯が欠けてしまい、治療をしたのですがまた欠けてしまって治療をするということを繰り返しています。欠けることを予防することはできますか?
- A歯科ドックを受けることをおすすめします。歯を失う原因は虫歯や歯周病という細菌が原因のものと、かみ合わせや歯並びといった歯にかかる力が原因のものがあります。力が原因の場合全体にかかる力をコントロールする必要がありますが、これは歯の模型を作成して調べる必要があるため歯科ドックが最適といえます。