質問コーナー2024年秋版 その5 | 京橋歯科医院

歯のコラム

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質問コーナー2024年秋版 その5

歯医者に寄せられる質問にお答えします

私は色々な歯科のサイトで質問コーナーに登録しています。たくさんの質問が寄せられるのですが、非常に大量の質問なため応えられるのはほんの一部です。一般的な質問から専門的な質問までありますが、その中からよるある質問の一部についてお答えしたいと思います。

インプラントについてのご質問

Q20 インプラント1本あたりの平均的な費用はいくらですか?

A20 症例によってかわるのですが、インプラント手術とインプラント上部構造(白い歯の部分)合わせて30万円~50万円くらいでしょうか。ただお住まいの地域によっては費用が変わることもありますし、私も全国的なデータを調べたわけではないので肌感覚でのお答えになってしまうのが歯がゆい所です。ただ、インプラントに対する患者さんのイメージと実際の治療には少し違いがあるためその点について少しお話したいと思います。例えば転んでしまって歯を打ちつけてしまい、歯が折れてしまったので歯を抜いてインプラントにしようというケースでは健康な歯、健康な歯肉、健康なあごの骨、という状態が元々あって手術に臨むことになります。インプラント手術としては非常にやりやすいケースです。それは「健康」な箇所に手術をするためです。しかし実際にはそういったケースは少なく、様々な理由で抜歯することになった個所にインプラント手術をすることになるので、追加の処置が必要なことがあります。費用も追加されます。ホームページ内に費用が記載されている歯科医院であれば併記されていることが多いかと思います。GBR ソケットリフト スプリットクレスト サイナスリフト などですが、実際にどのような追加の処置が必要かは主治医の診断後になるのでその点は気を付けてください。

Q21 インプラントは30年も使えますか?

A21 メンテナンスとセルフケアによって使うことができる方も多いです。インプラントの有名なメーカーであるストローマンのホームページにデータがありました。スイスのベルン大学の研究データに10年後に脱落せずに残っているのが98.8%という結果があります。5年後のデータと10年後のデータでは結果があまり変わらなかったとのことですので長期的に使える治療と言えると思います。

Q22 インプラントの欠点は何ですか?

A22 患者さんから考えた時に一番気になる点としては治療費の高さが考えられるのではないでしょうか?症状にもよりますが数十万円の治療というのは気軽に受けられるものではないでしょう。また手術を行ってあごの骨にチタン製のインプラント体と呼ばれる金属の器具を埋め込み、骨との定着を待ってインプラント上部構造と呼ばれる人工の歯の部分を接続するため治療の期間が数か月かかります。口腔内の状態、全身の状態、喫煙の有無、といった条件をクリアする必要もあります。

Q23 インプラントの失敗割合はどれくらいですか?

A23 インプラントのメーカー、ストローマン社のホームページに成功率ついてのデータがあります。97%とのことです。骨とインプラント体の定着が起きなった場合、再手術を行うことができます。ですので失敗についてはあまり考えすぎなくても良いと思います。ただ、適応ではない症例に対して手術を行うことができないため、その場合は歯科医師の指導の下で事前の準備を行う必要があります。もしくは他の治療を考えることも大切です。手術を無理に決行してしまえば当然のことながら失敗するリスクが高くなるため、信頼のできる歯科医師とよくご相談ください。個人的には手術できるかできないかの事前の検査と診断が大切だと考えています。

Q24 インプラントは何歳まで大丈夫?

A24 インプラントは骨にインプラント体(金属のねじのような器具)を埋め込む手術ですので骨の状態がとても大切です。20歳くらいまではあごの骨の成長があるので一般的には20歳を過ぎてから手術を行います。その後については特に年齢に制限はありません。既往症がある場合は手術の対象外となることもありますのでご相談の際にはご自身の健康状態について確認したうえで診察をうけることをおすすめいたします。個人的な感想ですが、高額治療になるため比較的お金の余裕のある高齢者の方が受けるケースは少なくないです。また、高年齢になると自分の歯で噛めないことや入れている入れ歯が他人に見えてしまうことが心理的にマイナスになってしまい、気持ちがふさいでしまったり人とのかかわりを避けてしまうことがあります。しっかりと噛めて見た目も自然なインプラントは高齢者にもとても良い治療法だと思います。

Q25 インプラントが臭いのはなぜですか?

A25 インプラント自体は金属やセラミックですので臭いがすることはないのですが、その周辺の汚れや歯肉から臭いが出ることがあります。これは臭いの問題ではなくインプラントを長く使うことができるかといった重大な問題につながることがあります。歯とインプラントの違いについてご説明します。歯の根の部分はあごの骨の中に埋まっていて神経で骨と繋がっています。歯肉の上部分に歯の噛み合う部分があります。歯肉と歯の隙間に歯周ポケットがありそこに汚れが溜まり歯周病原因細菌が増殖すると歯周炎になり、悪化すると歯周病になります。一方インプラントではあごの骨の中にインプラント体と呼ばれる金属のねじのようなものを埋め込みます。ねじの上部分に人工的な歯=インプラント上部構造をつなぎ、物を噛めるようにします。インプラントは歯ではないので歯周病にはなりませんが、インプラント体と歯肉の間、インプラント上部構造の下側に汚れが溜まると歯周病原因細菌が増殖しますがこの症状をインプラント周囲炎といいます。どちらも歯肉の炎症を起こし重度になると歯やインプラント体の周囲の骨を溶かしていきます。歯であれば抜歯、インプラントであればインプラント体の脱落がおきます。ですのでインプラントが臭うという自覚症状がある場合はインプラント周囲炎を疑うのですが、もしインプラント手術後に定期的なメンテナンスを受けていない場合は早めに歯科医院で状態の確認をしてもらうことをおすすめいたします。インプラントはメーカーによって使う器具が違うためインプラント手術をした歯科医院でのご相談が良いですが、お引越しやご異動で元々の歯科医院に通えない場合は通いたい歯科医院にご自身のインプラントメーカーの専用器具があるかご確認されることをおすすめいたします。器具がなければできる処置は限定的なものになってしまうからです。

Q25 歯医者はなぜインプラントを勧めるのか?

A25 こういった質問はネットでは良く見かけます。診療中のご質問の場合は「インプラントって良いですか?」といった感じで少しニュアンスが違います。ネットでの質問の場合は2つ意味があると思っていまして、一つは「インプラントを薦めるのは歯医者が儲かるから?」ということでもう一つは「インプラントは本当に良い治療なのか?」ということです。インプラント専門で治療をされている歯科医院もありますし、虫歯の治療も、歯周病の治療も、かみ合わせの治療も、ホワイトニングも、インプラントも一緒に行っている歯科医院もあります。それぞれビジネスモデルが違いますのでなんとも答えにくいのですが、私たちの歯科医院の場合は沢山の種類の治療を幅広く行っているので様々な患者さんの様々な症例に対して良いと思われる治療法を提案しています。その際にインプラントが無いと一番良い治療ですと言えないケースもあるためセミナーに参加し、書籍を読み、技術の高い先生の手術を見学に行き、メーカーで器具についての研修を受け、練習を行ったうえで治療しています。歯科医師の中でも手術が苦手な人もいますのでそういった歯科医師の場合はインプラントを自分の医院では行わないこともあります。入れ歯やブリッジで治療をしたり、他院にインプラントの治療を紹介するということになります。歯科医師ごとに治療方針は違いますしどの治療法が一番良いかというもの決められるものではありません。ただ私たちの場合は学会で症例を検討することがありますので様々な有名な先生、技術の高い先生の意見を聞きながらインプラントが良いと思われる症例についての知識を高めることをしています。そしてインプラントが儲かるかというお話ですが、一概には言えないので私たちの場合という限定的なお話になってしまうのですが、手術時間と手術費だけで見ると悪くないと思います。しかし、事前の検査、手術のご説明、手術の術式の検討、手術前後の準備と片付け、手術後の観察、といった全ての時間に対して考えると他の治療とあまり違いは無いと思います。ですので当院に関して言えば儲かるからインプラントを勧めているということではなく、適切な治療法だと考えてお勧めしているということになります。難しい手術前はとても緊張しますし、何度も術式について考えます。眠れないこともあるので簡単な治療では無いということを少しでもご理解いただければと思います。

その6に続きます。

京橋歯科医院

〒東京都中央区京橋1-6-12 NS京橋ビル1F

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自由診療について

インプラント治療

インプラント治療は、従来の入れ歯やブリッジとは違い、天然歯のように美しくしっかりと咬める歯を取り戻す治療法です。失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。

施術の価格

インプラント埋入施術

220,000円(税込)〜440,000円(税込) (※治療内容によって異なります。)

施術のリスク・副作用

インプラント治療は必ず外科治療を伴うため、術後の疼痛・咬合痛・腫脹や出血などを生じる事があります。施術時、静脈内鎮静麻酔を行う場合、一時的にふらつきが生じる事があります。上部の人工歯や土台(アバットメント)が外れたり、欠けたりゆるんだりする事があります。また、インプラントも歯と同様に周囲の骨は歯周病のように吸収を起こすリスクがあるので、術後のメインテナンスは必須です。

審美歯科治療

審美歯科治療とは、天然歯のように自然で美しい口元を作ることを目的とした治療です。しかしながら、見た目の美しさの回復は、歯や歯茎の健康はもちろん、咬み合わせなどの正常な機能を持続させることにも貢献しています。主な治療として、歯を削らないホワイトニング、セラミッククラウン・インレーによる修復治療と、表面だけを削るラミネートベニヤなどがあります。様々な目的・処置方法がございますので、審美歯科治療にかかる治療費は、治療法により大きく異なります。

施術の価格

10,000円(税込)〜275,000円(税込) (※治療内容によって異なります。)

施術のリスク・副作用
【ホワイトニング】
ホワイトニング剤の刺激により、歯がしみる知覚過敏の症状がおこる可能性があります。
【オールセラミッククラウン】
金属などのインレーやクラウンと比べると、強度が若干劣ります。
【セラミックインレー】
部分的に削った箇所に装着するため、歯を削る量が比較的多くなります。
【ラミネートベニア】
強い力のかかる臼歯部などに装着すると、割れる場合があります。
【メタルセラミッククラウン】
金属を全く使用しないオールセラミックと比べると、見た目はやや劣ります。
また、金属を使用するため、歯茎や歯と歯茎の境目が変色してくる場合や、金属アレルギーを引き起こす可能性があります。
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