噛み合わせ治療、顎関節症治療
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かみ合わせは歯科治療の原点
かみ合わせが悪い、かみ合わせに違和感があるなど、かみ合わせに違和感や不快感を感じる人も多いのではないでしょうか。
悪いかみ合わせに慣れてしまうと、それが普通だと思って自分には不要な治療だと思う方がとても多いです。
しかし実は「かみ合わせ検査」は誰もが受けるべき検査で、これからの歯科治療や歯科予防に欠かせない検査です。
では、「かみ合わせ」とは何でしょうか。
かみ合わせは、家やビルで言えば「土台」です。
つまり、かみ合わせが悪い(アンバランス)ということは、「家やビルが傾いている」ということなのです。
このままにしておいても、治ることは決してありません。
何かを食べたり、噛んだりするたびに、かみ合わせは徐々に悪化していきます。
そして、かみ合わせは体のさまざまな部分と密接に関係しているため、乱れたりずれたりすると、歯や口以外のさまざまな病気や障害につながる可能性があります。
そのため、かみ合わせの検査は誰もが受ける必要があり、かみ合わせの変形を防ぐために早めの対策が必要だと考えています。
また、土台が悪い傾いた家を素敵な壁紙に変えたり、素敵な内装や外装にしたりしても、下の基礎が傾いていれば、また割れたり、雨漏りしたり、扉がきっちり閉まらなかったりします。
建物だけでなく、そこに住む人のバランス感覚が失われ、めまいやだるさなどの体調不良や健康被害が発生する可能性があります。
かみ合わせも全く同じです。
バランスの悪いかみ合わせのまま歯の治療をして、見た目が良くなっても、かみ合わせ改善しなければ、被せ物が壊れたり、歯が傷ついたりします。
かみ合わせが悪いと全身に悪影響があります
咬み合わせが悪いと不正咬合(ふせいこうごう。かみ合わせが悪いこと)と診断されます。
かみ合わせは全身と密接な関係があり、不正咬合は健康に害を及ぼします。
当院では、初診時に咬合機を使って咬み合わせ分析を行い、通院されている患者様の健康状態の改善と不正咬合の早期発見を目指します。
不正咬合の全身への影響
- •歯根膜
過度な咬合力による歯根膜腔拡大(破壊)や歯の動揺 - •顎関節
下顎骨の異常偏位による顎関節症の誘発 - •口腔周囲筋
筋肉の過緊張や過収縮などの筋スパズム、筋肉の疲弊·筋肉痛顎関節への悪影響 - •咀嚼.食事
片噛み·痛み·食べにくい - •口腔領域への影響
歯牙(歯根)の破折
過度な食いしばり·歯軋り - •姿勢.首.肩.腰
頭頸部筋群や全身のバランスが崩れ、体幹の不正·肩·腕·腰などの疼痛および運動障害 - •眼.耳·鼻
咬合異常に起因するめまい·視覚障害·嘔吐感·鼻閉感·呼吸困難など - •その他の影響
様々な不定愁訴の要因
気になる方はかみ合わせ検査をおすすめします。
かみ合わせ検査は、顎や顎関節に違和感がある場合や歯の修復前後、口腔内全体の治療の前後に行います。
また、現状悪い症状がない場合でも、現在のかみ合わせを確認することで、今何が起こっているのか、今後何が起こるのかを予測することができ、予防につながります。
すべての患者様に受診されることをお勧めします。
フェイスボウトランスファー
フェイスボウトランスファーとは、「咬合器」に患者様の顎関節と上顎の位置を再現する装置です。
顎の関節は他の関節と違い、非常に複雑な動きをします。
できるだけ患者様のお口の中の状態に合わせて人工関節を製作し、顎への負担を軽減するために、フェイスボウトランスファーを使います。
フェイスボウトランスファーは顎運動再現の精度を、臨床上問題のないレベルまで高めることができます。
噛み合わせ不良の原因は1つではありません
噛み合わせ不良の原因はたくさんあります。
様々な要因が複雑に絡み合って起こるものもあります。
1歯並びが乱れている
噛み合わせ不良の原因として最も多いのは、歯並びが乱れている場合です。
八重歯や凸凹の歯並びになったりと、歯並びの乱れは乳歯が体の成長とともに大人の歯に生え変わるときに起こります。
顎の成長が上と下で違うので、歯の生え方が一定でないためです。
2日常生活での習慣
何気ない日常生活の中でも、人はさまざまな習慣で噛み合わせがずれてしまいます。
下記のような例があります。
- •睡眠中に横向きで寝ると、顎が長時間押されて位置がずれてしまいます。
- •頬杖をつくと、手のひらで長時間あごが偏った形で押され、少しずつ顎の位置がずれてきます。
- •食事のときに片方の奥歯だけを使っていると、顎の位置がずれてしまいます。
3歯そのものにトラブルがある
そもそも、歯にトラブルがあると、噛み合わせがずれてしまうことがあります。
摩耗による歯並びの乱れ
噛むたびに上下の歯が少しずつすり減っていく。また、歯ぎしりなど日常生活の中で無意識に歯はどんどんすり減っていきます。摩耗の量が少なくても、それが長く続くとだんだん高さがなくなり、それが原因で噛み合わせにズレが生じます。
歯の破損
歯には様々なトラブルがあります。
すり減りだけでなく、折れたり、欠けたりすることもあります。
すぐに適切な治療を受ければ問題はありませんが、折れたり引っ掛かったりした状態を長く放置しておくと、噛み合わせがずれてしまう可能性があります。
歯の抜け
歯が抜けた状態で放置しておくと、歯が動いてしまい、噛み合わせのズレにつながります。
4歯の治療によるもの
歯科治療で被せ物やブリッジを入れたときに、噛み合わせがずれてしまう可能性があります。
通常、被せ物やブリッジを入れる際には、噛み合わせを調整しますが、これはあくまで患者さんが違和感を感じるかどうかを確認して調整しているだけで、実際に噛み合わせが正しいかどうかを確認しているわけではありません。
そのため、きちんと調整されていないと、結果的に噛み合わせがずれてしまいます。
顎関節症、肩こり、頭痛などの症状が現れる直前に、上記のようなことが体に起こった場合、噛み合わせのズレが原因である可能性があります。
もちろん、すべてが当てはまるわけではありませんが、歯の治療や歯のトラブルが体に様々な症状をもたらすことも事実です。
噛み合わせを早期に治療することで、全身健康に保つことができます
わずかな変化でも噛み合わせが悪くなることがあります。
そのため、噛み合わせが急に変化したと感じたときに歯科を受診すると、問題を迅速に解決するのに役立ちます。
早めに歯医者に行くことで、治療の時間と費用を減らすことにもなります。
歯に異常がない人でも、短期間で悪化することがあるので、気になる人はチェックしてみてください。