歯のコラム

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定期検診を受けても虫歯になってしまうのはなぜ?

treating dentist

こんにちは。
ネットには、歯科医師に無料相談できるサイトがいくつかありますが、皆様はご存知でしょうか。あくまで「無料相談」なので診察はできません。アドバイスが中心になってしまうのですが、当医院でもいくつかのサイトで回答しています。歯科医師も色々な立場から回答をしているので、答えは一致しないことも多いです。それがまた面白いし勉強になるなと思いながら参加しています。
本日は、無料相談でも質問が多い、定期検診を受けても虫歯になってしまう理由や予防歯科について解説していきます。

定期検診では虫歯は防げない

無料相談のサイトによく寄せられる質問に「定期検診に通っているのに虫歯ができてしまう」というものがあります。相談者によっては「歯科医院に通っているのに虫歯になるのはおかしい」「ちゃんと診てもらえていないのではないか?」とおっしゃる方もいます。
わかりやすい回答として「毎年の健康診断を受けるだけで、成人病にかからないと思いますか?」と伝えています。
検診はあくまで検診であり、検査です。今どのような状態かを知ることが目的です。
健康診断で高血圧症と言われて塩分を控えるように言われた人が、1年間好きな物を食べ続けた場合、1年後に治っているでしょうか?悪化している可能性が高いですよね。
歯科医院の定期検診も同じです。口の中の状態を確認して患者さんにお伝えし、次の検診までの間に生活習慣や歯みがきの方法を改めてもらうことが目的です。

定期検診では歯石の除去を合わせて行うことが多く、これは初期の歯周病治療ともいえます。歯石があるところは歯みがきがしっかりとできていないところなので、歯周病のリスクが高まります。特に自分では確認しにくい、歯と歯茎の間の歯周ポケットと呼ばれる部分にある汚れや歯石を除去することは歯周病予防に効果的です。
また、定期検診の際に多くの医院で歯みがきが出来ていない箇所についての指導があるかと思います。当医院では、長いお時間が取れる方には歯の汚れの染め出しを行っています。
子供の頃、学校で赤いラムネのようなものを噛んで歯を染めた経験がある方は多いのではないでしょうか?これが染め出しと呼ばれています。どこが磨けていて、どこが磨けていないのか、歯科医師や歯科衛生士は治療中にわかるのですが、染め出しを行い、患者さんご自身にも確認してもらうことが大事だと考えています。
歯の裏側、歯の隙間は磨きにくく、意外なところだと歯の咬合面(噛み合う面)が赤く染まってしまう方もいます。また、歯みがきのクセがある方や歯並びに乱れがある方も染まりやすい箇所があります。こういった箇所を定期的に確認し、ご自身でケアをしっかりと行うことで、次の検診までの数か月間、虫歯になるリスクを減らすことができます。

ここまで読んだ方の中には「そんなことは知っている」「既にやっている」という方も多いかもしれません。では、どうして虫歯になってしまうのでしょうか。
結論から言うと、患者さんご自身のケアだけでは虫歯の完全な予防ができないからです。
もちろん「生まれてから1度も歯医者に行ったことがないし、虫歯がない」という人もいますが、割合としては非常に少ないです。100歳を過ぎても元気なお年寄りもいます。でも数は少ないですよね。

予防歯科とは?

「予防歯科」という言葉は年々聞くようになったのではないかと思います。歯ブラシや歯みがき粉のCMでも良く聞きますよね。
私は予防歯科という言葉には意味が2つあると思っています。1つは「歯みがきをしましょう。歯科医院で定期検診をしましょう」、もう1つは「口の中の状態を検査し、結果を元にセルフケアの方法を見直して歯科医院と患者さんで一緒に虫歯を作らないようにしていきましょう」という意味です。1つ目の予防歯科は「予防歯科の入り口」、2つ目の予防歯科は「予防歯科の王道」と言ってもいいかもしれません。
虫歯の原因はさまざまで、患者さんの生活スタイルも人それぞれです。歯並びも個人差があり、好きな食べ物や唾液の量も違うため、人によって色々な要素が組み合わさっているというえます。

たとえば、以下のような3人がいるとします。
Aさんは営業の仕事をしています。取引先々でコーヒーを出されますが、失礼に当たるので必ず飲み干していています。胃に悪いのでミルクと砂糖を入れて飲んでいます。過去に虫歯がたくさんできてしまいましたが、既に治療済みです。
Bさんは販売の仕事をしています。お昼休憩以外はトイレ休憩しかありません。仕事中はお茶か水だけを飲んでいます。歯並びが悪かったので子供の頃に矯正し、それ以降は定期的に歯科医院でホワイトニングとPMTC(機械的歯面清掃)を受けています。
Cさんはお酒が好きで酔いつぶれて寝てしまうことがあります。甘いものは好きではありません。おやしらずに痛みがありますが、お酒を飲んでごまかしているうちに痛くなくなってしまいました。

この3人は、同じセルフケア方法で良いでしょうか?
違いますよね。それぞれ別のアプローチが必要です。

3人とも予防の検査を受けたうえでその結果を元に予防のプログラムを作成し、日々実行しながら歯科医院でのチェックが必要となるのですが、生活習慣だけでみてもそれぞれ改善した方が良い点があります。
例えばAさんですがコーヒーを飲んだ後に必ず歯をみがくのが良いです。ただ、それが難しいのであれば初めからコーヒーを断ることを考えても良いかもしれません。
Bさんは定期的に歯科医院に通っているという点や歯並びにも問題が無いという点でリスクは低そうです。その他うがい薬や歯みがき粉、キシリトールガムなどをどのように使っているか確認し使っていなければ日々の生活の中に取り入れることが良いかもしれません。
Cさんはおやしらずに問題がありそうです。全体的なレントゲン検査や細菌検査の結果によって大幅な生活習慣の改善が必要かもしれません。寝る前の歯みがきの徹底、前後のうがい薬の使用などです。予防とはそれますがおやしらずの放置はできないため治療になると思われます。

予防歯科にも色々あり、日本、北欧、アメリカなど国によってもやり方は違います。
しかし、共通して言えることは科学的に虫歯に取り組んでいるということです。口の中の状態の検査を行い、患者さんごとに適切な治療とセルフケアの計画を立てて進めていくわけです。

アメリカ発症の予防歯科システム「CAMBRA」

当医院で取り入れている予防歯科は、アメリカの「CAMBRA(キャンブラ)」というシステムです。アメリカの歯科大学65校のうち40校が導入しています。

「CAMBRA」の特徴は、以下のとおりです。
・口の中の細菌検査を含めた詳細な検査を行う
・歯ごとの詳細なレントゲン検査を行う
・生活スタイルについての検証を行う
・結果を元に個人ごとの予防プログラムを作成する

「CAMBRA」の検査概要

・検査時間:1時間
・検査結果を元にした予防プログラム作成:30分
・検査費用:11000円

ご興味がある方はお気軽にスタッフまでご相談ください。
電話やLINEでのご相談もお待ちしています。

京橋歯科医院

〒東京都中央区京橋1-6-12 NS京橋ビル1F

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休診日
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自由診療について

インプラント治療

インプラント治療は、従来の入れ歯やブリッジとは違い、天然歯のように美しくしっかりと咬める歯を取り戻す治療法です。失った歯の代わりに人工歯根(インプラント)を埋め込み、その上に人工の歯を装着します。健康な歯を削ることはありません。

施術の価格

インプラント埋入施術

220,000円(税込)〜440,000円(税込) (※治療内容によって異なります。)

施術のリスク・副作用

インプラント治療は必ず外科治療を伴うため、術後の疼痛・咬合痛・腫脹や出血などを生じる事があります。施術時、静脈内鎮静麻酔を行う場合、一時的にふらつきが生じる事があります。上部の人工歯や土台(アバットメント)が外れたり、欠けたりゆるんだりする事があります。また、インプラントも歯と同様に周囲の骨は歯周病のように吸収を起こすリスクがあるので、術後のメインテナンスは必須です。

審美歯科治療

審美歯科治療とは、天然歯のように自然で美しい口元を作ることを目的とした治療です。しかしながら、見た目の美しさの回復は、歯や歯茎の健康はもちろん、咬み合わせなどの正常な機能を持続させることにも貢献しています。主な治療として、歯を削らないホワイトニング、セラミッククラウン・インレーによる修復治療と、表面だけを削るラミネートベニヤなどがあります。様々な目的・処置方法がございますので、審美歯科治療にかかる治療費は、治療法により大きく異なります。

施術の価格

10,000円(税込)〜275,000円(税込) (※治療内容によって異なります。)

施術のリスク・副作用
【ホワイトニング】
ホワイトニング剤の刺激により、歯がしみる知覚過敏の症状がおこる可能性があります。
【オールセラミッククラウン】
金属などのインレーやクラウンと比べると、強度が若干劣ります。
【セラミックインレー】
部分的に削った箇所に装着するため、歯を削る量が比較的多くなります。
【ラミネートベニア】
強い力のかかる臼歯部などに装着すると、割れる場合があります。
【メタルセラミッククラウン】
金属を全く使用しないオールセラミックと比べると、見た目はやや劣ります。
また、金属を使用するため、歯茎や歯と歯茎の境目が変色してくる場合や、金属アレルギーを引き起こす可能性があります。
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